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エコキュートの不具合・エラー ~冬に増えるトラブルとメーカー別の対処法~

エコキュートは、今や多くのご家庭で使われている「省エネ給湯機」。電気代の節約や環境にやさしいという点で人気が高まっていますが、冬場になるとエラー表示や不具合の問い合わせが増えるという特徴もあります。寒い時期は気温の低下により機械への負担が大きく、外気を利用してお湯を沸かすエコキュートには少なからずトラブルが起こりやすい季節。この記事では、Panasonic・HITACHI(日立)・DAIKIN(ダイキン)の3メーカーを中心に、よくあるエラーコードや原因、家庭でできる対処法を詳しく紹介します。

もくじ

なぜ冬になるとエコキュートのエラーが増えるの?

冬に多いトラブル例

メーカー別|主なエラーコードと対処法

冬に多い不具合ランキング(全メーカー共通)

自分でできるチェック&予防ポイント

それでも直らないときはご相談ください!

まとめ|冬前の点検がトラブル防止のカギ

なぜ冬になるとエコキュートのエラーが増えるの?

エコキュートは「ヒートポンプ技術」を使って、外の空気の熱を取り込みお湯を沸かす仕組みです。ところが、外気温が下がる冬場は、空気中の熱エネルギーが少なくなるため、効率が低下します。さらに、家族全員が長めにお風呂を使ったり、追い焚きの回数が増えるなど、お湯の使用量が増える季節でもあります。そのため、下記のようなトラブルが増えやすいのです。

主な原因 内容
外気温の低下 熱を取り込みにくくなり、ヒートポンプ部に霜が付着しやすい
給湯の使用量増加 長時間使用で貯湯タンクが空になりやすい
凍結 給水・給湯配管が凍り、水が流れないトラブルが多発
経年劣化 冬場は稼働時間が長く、古い機種ではセンサーエラーや通信異常が出やすい

冬に多いトラブル例

  1. お湯がぬるい、または出ない

     →外気温の低下や霜取り運転の影響で一時的にお湯がぬるくなる場合があります。

  2. リモコンにエラー番号が表示される

     →通信異常やセンサー不良の可能性があります。

  3. 室外機がうるさい・音が大きい

     →霜取り中のファンの動作音である場合も。異音が続く場合は点検が必要。

  4. お湯がすぐ切れる

     →使用量が多い、または設定温度・沸き上げモードが「少なめ」になっている可能性。

  5. 凍結してお湯が出ない

     →気温0℃以下の夜間などで配管が凍ると給湯がストップします。

メーカー別|主なエラーコードと対処法

Panasonic

エラーコード 主な原因 対処法
H27 給湯温度センサー異常 一度電源を切って再起動。それでも直らなければセンサー交換が必要。
H76 水圧異常(流量低下) フィルター清掃・止水栓確認。凍結の可能性もチェック。
H90 通信異常(リモコン・室外機間) 電源プラグを抜き差ししてリセット。改善しなければ修理依頼。
F12 ヒートポンプ異常 室外機周囲に霜やゴミがないか確認。改善しない場合は点検。
H14 室外ファン異常 ファンに異物が絡まっていないか確認。電源再起動で改善することも。

Panasonicの特徴

・冬場は「霜取り運転」で一時的にお湯がぬるくなることがありますが、これは正常動作。

・リモコン画面に「エラー番号」+「お湯が出ない」場合は、冷媒系統または通信エラーの可能性が高いです。

・定期的に室外機のまわりを掃除しておくとエラー発生率が大きく下がります。

HITACHI

エラーコード 主な原因 対処法
E7 通信異常(リモコン・室外機間) 電源リセットを行う。復旧しない場合は基板点検が必要。
F12 給湯温度異常 設定温度を一時的に下げて様子を見る。頻発する場合は修理。
C2 給湯温度センサー異常 再起動でも改善しない場合はセンサー交換が必要。
E17 給水圧力異常 フィルター清掃、配管の詰まり・凍結確認を行う。
E10 貯湯タンクの異常 水位センサーやバルブの故障の可能性。業者点検が必要。

HITACHIの特徴

・独自の「水道直圧式構造」により水圧が高いのが強みですが、その分水圧異常や配管詰まりエラーが出やすい傾向があります。

・凍結防止ヒーターが正しく作動しているかチェックすることも大切。

・特に寒冷地域では、タンク周囲の保温配管カバーの補強がエラー防止に効果的です。

DAIKIN

エラーコード 主な原因 対処法
U0 冷媒ガス圧力異常 ガス漏れや圧力低下の可能性。専門業者による点検が必要。
L8 圧縮機過負荷 外気温が低すぎる、または霜やゴミによる吸気不良。
H6 室外ファンモーター異常 ファンの回転不良・異物混入を確認。
H0 給湯回路異常 配管の詰まりやバルブの閉塞を確認。改善しない場合は修理へ。
U4 通信異常(室内外機) 電源リセットで改善することも。頻発する場合は配線トラブル。

DAIKINの特徴

・ダイキンは空調メーカーとしてヒートポンプ技術が高く、寒冷地対応モデルも多いですが、霜取り中の停止時間が長めになることがあります。

・外気温がマイナスになる地域では、室外機下の水抜き穴を定期的に清掃することで凍結トラブルを防げます。

冬に多い不具合ランキング(全メーカー共通)

順位 不具合内容 主な原因 対処法
1位 お湯がぬるい・出ない 外気温低下・霜取り運転中 一時的な場合は様子見。長時間続く場合はエラー確認。
2位 通信エラー 室外機・リモコンの接続不良 電源リセット、それでもダメなら点検を依頼。
3位 室外機の異音 ファンの霜付着・異物混入 室外機周囲を掃除し、異常音が続く場合は業者へ。
4位 お湯切れ 使用量の増加 沸き上げモードを「多め」に変更。
5位 凍結 配管・バルブ部 凍結防止ヒーターの通電確認。ぬるま湯で解凍。

自分でできるチェック&予防ポイント

日常のちょっとしたお手入れや確認で、エラーや不具合を未然に防ぐことができます。

  1. 電源のリセット

     一時的な通信エラーやセンサー誤作動は、ブレーカーを落として数分後に再起動するだけで改善することがあります。

  2. フィルター清掃(年1〜2回)

     給水フィルターや配管内の汚れが溜まると、水圧異常(H76など)の原因になります。

  3. 室外機まわりの清掃

     落ち葉や雪が吸気口をふさぐと、霜取り運転が頻発しエラーが出やすくなります。

  4. 凍結対策

     夜間や長期不在時は「凍結防止運転」をONに。凍結した場合はお湯ではなくぬるま湯でゆっくり解凍

  5. 沸き上げ設定の見直し

     冬は「多め」設定がおすすめ。沸き上げモードを見直すだけで湯切れ防止につながります。

それでも直らないときはご相談ください!

ご家庭で確認しても改善しない場合や、エラーコードが頻発する場合は、内部部品の故障や基板の劣化の可能性があります。とくに以下のような症状は、自己修理せずご相談ください。弊社でも、冬場は不具合やエラー等でお問い合わせが増える傾向があります。迅速に対応できますのでぜひお問い合わせくださいね。

  • 再起動しても同じエラーが出る

  • 異音や振動が続く

  • 配管からの水漏れが見られる

  • エラー番号が複数回表示される

無理に触ると二次被害につながることもあるため、早めにメーカーや施工店へ相談するのが安心です。

まとめ|冬前の点検がトラブル防止のカギ

エコキュートは、電気の力で空気中の熱を利用してお湯を作る“とても賢い給湯機”です。その仕組み上、冬場は外気温が下がることで運転効率が落ちたり、霜取り運転が増えたりと、機械に負担がかかりやすい季節でもあります。特に気温が氷点下に近づく地域では、凍結や給湯停止のトラブルが増える傾向があります。「昨日までは問題なかったのに急にお湯が出ない…」というお悩みは、実は多くのお客様が冬に経験しています。しかし、これらの不具合の多くは「事前の点検」や「日常のちょっとしたお手入れ」で防ぐことができます。例えば、室外機の周囲を掃除して風通しをよくしておく、フィルターを定期的に洗う、夜間に凍結防止運転を設定する。こうした小さな工夫が、エラー発生を大幅に減らすことにつながります。

定期点検で「寿命」も延びる!

エコキュートの寿命はおおよそ10〜15年といわれていますが、使い方やメンテナンスの頻度によってはそれより長く使えるケースも少なくありません。定期的な点検や清掃を行うことで、センサーやヒートポンプの劣化を防ぎ、電気代の無駄を抑えることにもつながります。また、年数が経ったエコキュートは、最新モデルへの交換で省エネ性能が大きく向上することもあります。「最近エラーが増えた」「お湯の出が悪くなった」と感じたら、修理だけでなく買い替えの検討もおすすめです。現在補助金も出ておりますので、補助金を活用して導入される方も増えています♪(※補助金はコチラをチェック)

エコキュートを長く安心して使うために

エコキュートは、家庭の省エネ・環境貢献にとって欠かせない存在です。電気代の高騰が続く今、深夜電力を上手に使えるエコキュートは家計にも大きな味方。だからこそ、日々のちょっとしたお手入れや早めの点検が、快適な暮らしを守るカギになります。「冬になると不調が多いのは仕方ない」と思われがちですが、実際には「事前に準備しておけば防げるトラブル」がほとんどです。もし不安な点やエラー表示が出た場合は、慌てずにまずリモコンのエラー番号を確認し、弊社へお問合せ下さい!迅速に対応いたします!!

Contactご相談・お見積りは無料です。お気軽にお問い合わせください。

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