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災害時に本当に安心できるのは?蓄電池とポータブル電源の違い

はじめに

地震や台風、大雨など自然災害が多い日本。「もし停電したらどうしよう…」と不安を感じる方は少なくないのではないでしょうか。実際、近年の大規模停電では「電気が使えない生活」が大きなストレスとなりました。冷蔵庫の食材がダメになったり、スマホの充電ができずに情報が遮断されたり…。電気が使えないだけで、暮らしは想像以上に不便になります。その対策として注目されているのが 「家庭用蓄電池」と「ポータブル電源」 です。どちらも「電気をためて使う」ものですが、実は役割や性能は大きく異なります。この記事では、災害時に本当に役立つのはどちらなのか、特徴や違いを分かりやすく解説していきます。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

災害時に停電がもたらす暮らしの影響

まず、停電がどれだけ生活に影響するかを整理してみましょう。

  • 照明がつかない → 夜は真っ暗で不安

  • 冷蔵庫が止まる → 食材が傷む、保存できない

  • スマホや通信が途絶える → 安否確認や情報収集ができない

  • テレビが見られない → 避難情報やニュースが入らない

  • エアコンや暖房が止まる → 夏は熱中症リスク、冬は寒さで健康被害

  • 電気ポットやIH調理器が使えない → 食事の用意が困難

「数時間の停電なら何とかなる」と思う方もいますが、数日以上となると深刻です。実際、2018年の北海道胆振東部地震では約295万戸が停電し、完全復旧までに45時間以上かかりました。このようなときに役立つのが「電気を備えておける機器」なのです。

蓄電池とは?

家庭用蓄電池 とは、太陽光発電などでつくった電気や深夜の安い電気をためて、必要なときに使える設備です。一般的には家の外壁や庭先に設置する据え置き型で、容量は 5kWh~15kWh 程度。

蓄電池のメリット

蓄電池のデメリット

  • 初期費用が高い(100万~200万円前後)

  • 設置スペースを取る

ポータブル電源とは?

一方、ポータブル電源 は持ち運びできるバッテリーです。キャンプやアウトドアで人気ですが、災害時の非常用電源としても注目されています。容量は小型(0.5kWh以下)から大容量(2kWh程度)までさまざま。コンセントから充電しておき、いざという時にスマホや家電をつなげて使えます。

ポータブル電源のメリット

  • 初期費用が安い(数万円~20万円程度)

  • 工事不要で買ってすぐに使える

  • 持ち運びができるため避難所でも利用可能

  • ソーラーパネルと組み合わせれば充電も可能

ポータブル電源のデメリット

  • 容量が限られており、長時間の使用には向かない

  • 冷蔵庫やエアコンなど大型家電は使えない場合が多い

  • 蓄電池と比べて寿命が短め

災害時に使える電気容量の比較

わかりやすくするために、代表的な家電を例に比較してみましょう。

家庭用蓄電池(10kWhの場合)

  • 冷蔵庫(150W) → 約60時間稼働

  • スマホ充電(5W) → 2,000回以上可能

  • 照明(10W×5個) → 約200時間点灯

  • IH調理器(1,000W) → 約10時間使用

ポータブル電源(1kWhの場合)

  • 冷蔵庫(150W) → 約6時間

  • スマホ充電(5W) → 約200回

  • 照明(10W×5個) → 約20時間

  • IH調理器(1,000W) → 約1時間

この比較からも分かるように、ポータブル電源は「短時間・部分的に使う電源」 であり、蓄電池は「生活を丸ごと支える電源」 という違いが見えてきます。

 災害時に本当に役立つのはどっち?

結論から言えば、

  • 長期の停電対策 → 蓄電池

  • 短期の非常用・避難用 → ポータブル電源

が目安です。蓄電池は「家で普段通りの生活を続けられる」ことが最大の強み。ポータブル電源は「とりあえずスマホや照明、調理家電が少し使える」ことがメリットです。つまり、災害時に本当に役立つのは 蓄電池の方が安心度は高い ですが、コストや導入ハードルを考えると、まずはポータブル電源から備える家庭も多いのです。

組み合わせて備えるのが最強

実は、どちらか一方だけでなく 「蓄電池+ポータブル電源」 の組み合わせが最強です。

  • 蓄電池 → 自宅全体の電力を守る

  • ポータブル電源 → 避難所や車中泊でも電気が使える

例えば、自宅が停電しても昼は太陽光で充電 → 夜は蓄電池で生活 → 避難時にはポータブル電源を持ち出す、といった使い分けが可能です。

導入前に考えておくべきポイント

  • どれくらいの停電対策をしたいか(数時間か数日か)

  • 予算はいくらまでか(数万円~数百万円まで幅広い)

  • 太陽光発電をすでに導入しているかどうか

  • 家族構成(小さな子どもや高齢者がいる家庭は電気の必要度が高い)

これらを整理してから、蓄電池かポータブル電源か、あるいは両方かを選ぶと失敗が少なくなります。

まとめ

  • 蓄電池 … 災害時に家全体を支え、長期間の停電にも対応できる。ただし高額。

  • ポータブル電源 … 手軽に導入でき、避難時や短期停電に役立つ。ただし容量は限定的。

  • 最強の備えは両方の併用。ライフスタイルや予算に応じて選ぶことが大切。

災害はいつ起こるか分かりません。「備えあれば憂いなし」。今のうちから家庭に合った電源対策を検討しておくことで、もしものときに家族の安心と安全を守ることができます。株式会社eco住まいるでは、お客様のライフスタイルやご予算に合わせて、最適な蓄電池や太陽光発電のプランをご提案しています。「うちはポータブル電源だけで足りる?」「蓄電池を導入したらどれくらい安心?」など、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。

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