太陽光発電は何年で元が取れる?徹底シミュレーション
「太陽光発電は何年で元が取れるのか?」これは太陽光発電をご検討される多くのお客様が最初に抱かれる疑問の一つだと思います。今回の記事ではその疑問にお答えして、今後の太陽光発電の選択の判断の一つの参考にして頂けたらと思います。ここでは、参考となるご家庭の例をオール電化住宅で毎月の平均の電気代が16,000円のご家庭と仮定してご説明したいと思います。現在、月平均16,000円のご家庭の電力使用量はおおよそ、600kwhの電力使用量となります。電気の契約メニューは「電化deナイト・セレクト」としてご説明します。
電気代の上昇率は年3%
毎月の電気代の平均が16,000円の場合、1年間で支払う電気代は16,000円×12ヶ月間=192,000円 と計算されると思います。この計算により、10年間での電気代総支払い金額(累積)は192,000円×10年間=1,920,000 円と考えることができますが、これはどうでしょう?実は10年間の総支払金額は違います。ではなぜ累積金額では間違いかといいますと「電気代は年々値上がりしているから」というのが答えです。実は電気代は毎年のように値上がりしています。
値上がりしている理由は・・・
- 燃料費の高騰 ・・・ 火力発電の燃料であるLNG・石炭・原油の輸入価格が上昇しているため。
- 再エネ賦課金の増加 ・・・ 再生可能エネルギー普及のための賦課金が年々上昇しているため。
- 送配電網の老朽化対策費 ・・・ 老朽化した送電設備の更新・災害対策費が電気料金に転嫁されているため。
- 円安による輸入コスト増 ・・・ 電力会社が輸入する燃料費が円安で割高になっているため。
上記の4つの理由により、電気代の以下の項目が値上がりしています。
- 基本料金
- 使用料金の電力単価
- 再エネ賦課金の単価
- 燃料費等調整額
つまり、すべて値上がりしているんですね。電気代の値上がりしている記事については「電気代これからどうなるの?」をご覧ください。この値上がりしていることを踏まえて、上昇率が年3%と言われています。つまり同じ600kwhの使用量であっても数年後の電気代が高くなります。
電力使用量600kwhで月平均16,000円の電気代。上昇率3%の場合5年後の電気代はいくら?
10年間の累積はいくら?
年間上昇率3%で5年間を複利計算しますと、以下の計算式となります。
16,000×(1.03) 5=16,000×1.159274=18,548円
つまり、同じ電力使用量である600kwhとしても、電気代が18,548円になります。つまり約2,500円程度の値上がりとなります。実際に、今この程度値上げとなっています。次に、10年間の累積の電気代を見ていきましょう!
10年間の累積電気代
1年目 | 192,000円 |
2年目 | 192,000円×1.03=197,760円 |
3年目 | 197,760円×1.03=203,693円 |
4年目 | 203,693円×1.03=209,803円 |
5年目 | 209,803 × 1.03 = 216,097円 |
6年目 | 216,097 × 1.03 = 222,580円 |
7年目 | 222,580 × 1.03 = 229,257円 |
8年目 | 229,257 × 1.03 = 236,135円 |
9年目 | 236,135 × 1.03 = 243,219円 |
10年目 | 243,219 × 1.03 = 250,516円 |
10年間の累積の電気代は約220万円となります。上昇率3%の値上げとなるだけで、累積で約30万円も出費が増える計算となります。
太陽光発電システムを導入したらどうなる?
では、太陽光発電システムを導入した場合どうなるのでしょうか?太陽光発電システムを5kwシステム導入した場合で考えてみます。この場合の発電量は年間発電量5,600kwh程度を見込めることが可能です。つまり月間発電量は468kwh程度となります。一般的に夫婦2人でお子さん2人〜3人でありましたら、自家消費電力量は150kwhを見込めば十分です。その場合、余剰電力は468kwh -150kwh=318kwhとなります。つまり、5kwシステムの太陽光発電システムを導入した場合、以下の2つの経済効果が生まれます。
①150kwh程度の自家消費による経済効果
150kwh×約30円(日中の昼間の電力単価)=4,500円と150kwh分の再エネ賦課金と燃料費等調整額つまり、150kwh×3.98円+約2円=897円分が自家消費となり、4500円+897円=5,400円安くなります。つまり、16,000円の電気代が10,603円程度に下がります。
②318kwh程度の売電による経済効果
(詳しくは「2025年の売電単価はいくら?」をご覧ください)
- 1年目〜4年目まで ・・・ 売電単価24円 月に7,632円の売電 つまり年間91,584円の経済効果
- 5年目〜10年目まで ・・・ 売電単価8.3円 月に2,639円の売電 つまり年間31,668円の経済効果を見込むことができます。
①と②を合計しますと
自家消費による経済結果 | 売電による経済効果 | |
1年目~4年目までの4年間 | 259,200 | 366,336 |
5年目~10年目までの6年間 | 388,800 | 190,008 |
合計で10年間で1,204,344円の経済効果が期待できます。では、ここで太陽光発電システムに関わる工事代金はいくらかかるのでしょうか?5kwシステムの太陽光発電システムは弊社では130万から150万円以下でのご案内となります。(メーカーや設置する屋根材などでも金額は変わります)つまり、10年と少しで元が取れる計算となります。太陽光発電は10年目以降も自家消費をすることができますし、10年目以降も7円で売電することができます。
まとめ
eco住まいるでは、もっと短い期間で元が取れるように販売金額を安価にご案内しています。また、長期の保証が備わったメーカーをご案内していますので、元が取れた後も安心して太陽光発電システムのご利用が可能です。お客様のご家庭ごとに、発電能力や、電気代からの自家消費及び売電で元が取れる期間も変わってきますので、少しでもご関心があられましたら、お気軽にお問い合わせください。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。